おばあちゃんのおばけに会う

 

小岩の家
おばあちゃんとおじいちゃんが二階にいる
おばちゃんもいる夜更かししている
おじいちゃんは寝ているようだ
私は一階の居間と台所のあたりにいる
夜遅い
おとうさんが飲んで帰ってくる
土間のあたりから おいーーと大声でおばを呼ぶ
二階に上がって
お父さんが呼んでるよーという
おばあちゃんも起きている
もーやだねーという顔を二人はしている
鮭の切り身を食べている
私はここにいちゃいけないんだ早く帰らなきゃと思っている
台所らへん
おばあちゃんがもう行っていいよと言う
笑顔か穏やかな感じで
労うように言う
もうお母さんの方に行っていいよ?だったか
おばあちゃんが一階の土間との間のガラス戸のところに
こっちを向いて立って外に出て行こうとしている?
笑顔
わたしは
おばあちゃんだ
って思う
しんじゃっているはずないことはわかっている
おばけを見てるって思っている
階段からおりてきて土間の方に行こうとしたり
一階の押し入れから出てきたりするおばあちゃんの姿もある
お化けだってわかっているからすこしこわくて目をそらしたりもするけど
ガラス戸の前にいるおばあちゃんに
ありがとうって言わなきゃって強く思う
おばあちゃんありがとうって言わなきゃ
おばあちゃんありがとうって言わなきゃ
おばあちゃんありがとう
声を振り絞ってるのにスカスカしてうまく言葉にならない
でも二回3回と
おばあちゃんありがとうって言う
おばあちゃんは土間に出て行こうとする半分体をこちらに向けた態勢で笑っている
おばあちゃんありがとう
って言いながら目が覚めた
うなされてたってだんなさんが言う
起こしてもらった
はーはー声を出していたらしい
伝わったって実感があった
たくさん泣いた
いままで思い出しもしなかったことを思い出した

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桜は満開の時もそうでない時も

ハラハラ散った花びらは

土手のうえにちょこんと落ちても

枯れていない

きれいな花びらのまま

そして

木に残った桜の花がきれいならそれでいいと思うんです

 

 

加藤一二三棋士の奥様の言葉に涙す

 

加藤一二三棋士のすべての言葉に涙す

 

 

 

 

 

 

 

敗北宣言

 

色が白い

すごく細い

Tシャツが似合う
スキニーが似合う
スニーカーが似合う
身長が低い
音楽が好き
バンドをやっている
ピアノが弾ける
歌がうまい
自転車が趣味
いい自転車に乗っている
映画が好き
お酒が大好き
飲み会が好き
社交的
人気者らしい
 
 
私より。
ときたらもう勝ち目がないなぁと思った
ちやほやされてきた人だって ねたんでいたけど
すきになる要素がいっぱいあるってことなんだな
 
勝ち目がないから
諦めがついた
 
しょうがないか
と思えるようになった きのう